まずは、溶接って何？ってことから説明申し上げます。平たく言えば、金属と金属をくっつけることです。
工作で、糊を使ったりセロテープを使ったりしてモノをくっつけることは、ご経験されていることと思いますが、金属と金属をくっつけるのはセロテープでは一時的にはくっついても、いつかははがれてしまいますね。だから特別な方法が必要です。しかも、ただくっつければいいってものじゃなく、２つ以上の部材をくっつけることでその商品が初めて商品としての形を呈するようになったりその効果が飛躍的にあがったりするのです。
材料に応じて、接合部が連続性を持つように、熱又は圧力もしくはその両者を加え、さらに、必要があれば適当な溶加材を加えて、部材を接合することを溶接と言います。
中国でも青銅器の接合に溶接が用いられていたようです。古代エジプトの王、ツタンカーメンの金の棺の中から、鍛接したと見られる鉄製の装飾品が発見されているとのことですから溶接は古代からあったと思われます。
